新しい局面を迎えた肺癌診療
《非小細胞肺癌の治療の実際》維持療法の考え方と実践
岩間 映二
1
,
高山 浩一
,
中西 洋一
1九州大学 大学院九州連携臨床腫瘍学講座
キーワード:
腫瘍多剤併用療法
,
肺癌-非小細胞
,
第III相試験
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
Pemetrexed
,
Bevacizumab
,
維持化学療法
Keyword:
Bevacizumab
,
Pemetrexed
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Maintenance Chemotherapy
pp.736-740
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013010639
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・肺癌に対する初回化学療法は、プラチナ製剤1剤とその他の薬剤1剤を組み合わせて用いるプラチナ併用療法を6コース以内で行い、その後は再増悪まで無治療経過観察をするというのが基本であった。・現在もその考え方は大きくは変わっていないが、pemetrexed(PEM)、bevacizumab(BEV)の登場により扁平上皮癌以外の非小細胞肺癌においては、プラチナ併用療法終了後に化学療法を継続する維持療法という考え方が浸透し、徐々に確立されてきている。・本稿では、PEMとBEVを中心に、重要な臨床試験の結果を交えて維持療法についての考え方と実践について概説する。
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