新しい局面を迎えた肺癌診療
《非小細胞肺癌の治療の実際》血管新生阻害薬の使い方
柳下 薫寛
1
,
小林 功
,
高木 陽
,
竹川 英徳
,
鈴木 洋平
,
本間 裕一郎
,
高橋 和久
1順天堂大学 呼吸器内科
キーワード:
病的血管新生
,
高血圧
,
タンパク尿
,
肺癌-非小細胞
,
第III相試験
,
多施設共同研究
,
治療成績
,
血管新生阻害物質
,
Bevacizumab
Keyword:
Bevacizumab
,
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Hypertension
,
Neovascularization, Pathologic
,
Proteinuria
,
Treatment Outcome
,
Multicenter Studies as Topic
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Angiogenesis Inhibitors
pp.741-744
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013010640
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・肺癌において現在承認されている血管新生阻害薬はbevacizumab(BEV)のみである。・特徴的な副作用として高血圧、蛋白尿、出血、血栓症などがある。・奏効率の上昇と無増悪生存期間の延長が報告されているが、全生存期間への寄与は議論が分かれる。・併用薬剤の選択、投与期間の検討、バイオマーカーの探索など、現在も研究・検討が進められている。・新規の血管新生阻害薬としてafliberceptやVEGFR-TKIなどが開発されており、肺癌の治療戦略の革新が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2012