急性腎障害(AKI)-概念の確認から、さらなる予後改善を目指して
《AKIと全身臓器》AKIと血液疾患 腫瘍崩壊症候群を中心に
三浦 直人
1
,
山本 英督
,
今井 裕一
1愛知医科大学 腎臓・リウマチ膠原病内科
キーワード:
腫瘍崩壊症候群
,
急性腎障害
,
治療成績
,
Rasburicase
Keyword:
Tumor Lysis Syndrome
,
Treatment Outcome
,
Acute Kidney Injury
,
Rasburicase
pp.439-443
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012335885
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●急性腎障害(AKI)の原因として、腫瘍崩壊症候群(TLS)の頻度が高い。●TLSの診断は、検査値(高尿酸血症、高K血症、高P血症、低Ca血症)と臨床上の診断基準項目(不整脈、痙攣、神経筋刺激反応性、低血圧症、心不全)によってなされる。●治療の原則は、十分な輸液と利尿薬による尿酸の排泄促進、尿のアルカリ化であるが、AKIを発症する危険が高い場合は、遺伝子工学で作られた尿酸オキシダーゼ(rasburicase)が有用である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012