変わりゆくリンパ腫の診断と治療-一般外来での初発症状から最新治療まで リンパ腫の診断
リンパ腫のステージング検査
横山 雅大
1
1がん研究会有明病院 血液腫瘍科
キーワード:
Hodgkin病
,
肝臓腫瘍
,
腫瘍進行度
,
髄膜腫
,
X線CT
,
脾臓腫瘍
,
リンパ腫
,
リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性
,
陽電子放射型断層撮影
,
マルチモーダルイメージング
Keyword:
Hodgkin Disease
,
Neoplasm Staging
,
Meningioma
,
Lymphoma
,
Liver Neoplasms
,
Splenic Neoplasms
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Lymphoma, Large B-Cell, Diffuse
,
Positron-Emission Tomography
,
Multimodal Imaging
pp.1297-1301
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016244770
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悪性リンパ腫のステージングには,従来Ann Arbor分類が用いられてきたが,2014年新たなLugano分類が発表された.Lugano分類に基づくステージングでは,FDG avidなリンパ腫についてはPET-CT検査を行うことが標準として推奨される.Hodgkinリンパ腫や非Hodgkinリンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma)においてPET-CTで評価されていれば,ルーチンの骨髄検査は不要となったが,臨床上疑わしい場合は,必要に応じて施行することが望ましい.治療評価にもPET-CTが用いられ,Deauville基準の5ポイントスケールに従い,客観的評価を行うことが推奨される.一般臨床において,治療後フォローアップ目的でのPET-CTは推奨されず,安易な検査は慎むべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2016