リンパ腫診療の基本-最良の治療を選ぶための基礎知識
リンパ腫の病理 WHO分類第4版への移行を踏まえて
吉野 正
1
1岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科病理学(腫瘍病理・第二病理)
キーワード:
リンパ腫
,
組織診
,
WHO分類
Keyword:
Lymphoma
pp.178-182
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012299734
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・2008年に上梓されたWHO分類第4版は、2001年の第3版からの改訂版であり、この間の種々の研究成果を取り入れている。その基本はリンパ腫の由来細胞を明らかにし、臨床病理学的特徴を加味した分類となっている。・この領域の学問的進歩は顕著であり、そのため疾患単位がかなり増加することとなった。これは他の臓器でも同様の傾向があるが、あまりに疾患単位が増加し過ぎると、それによる弊害が出ることも予想される。・境界病変にも目が向けられている。そのような症例が存在することは広く知られているところであるが、治療選択などの点では問題なしとはしない。
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