内科診療最前線2007 この1年の動向を踏まえて
脂質代謝
小田原 雅人
1
1東京医科大学 内科学第三講座
キーワード:
Eicosapentaenoic Acid
,
Fenofibrate
,
一次予防
,
冠動脈疾患
,
脂質異常症
,
脂質代謝
,
臨床試験
,
Pravastatin
,
脳卒中
,
二次予防
Keyword:
Coronary Disease
,
Clinical Trials as Topic
,
Primary Prevention
,
Fenofibrate
,
Eicosapentaenoic Acid
,
Pravastatin
,
Stroke
,
Dyslipidemias
,
Lipid Metabolism
,
Secondary Prevention
pp.1047-1051
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007068433
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これまでスタチンをはじめとした高脂血症治療薬の介入試験のエビデンスは、数多く報告されてきた。しかしながら、日本人のエビデンスはこれまできわめて限られていたのが現状である。この1年間に、日本人を対象としたきわめて良質な大規模前向き無作為化介入臨床試験であるMEGA StudyとJELISの二つが発表され、日本人に対してもスタチンやEPA製剤の投与が心血管病の抑制にきわめて有効であることが示された。また脳卒中の二次予防にスタチンが有効であることもSPARCLによって検証され、2型糖尿病患者に対するフィブラートの一定の投与効果もFIELDによって確認された。
©Nankodo Co., Ltd., 2006