特集 脳卒中:内科医が知っておくべき最新診療
一次予防と再発予防 アテローム血栓症に対する抗血小板療法
池田 宗平
1
,
豊田 一則
1国立循環器病研究センター 脳血管内科
キーワード:
Aspirin
,
血圧
,
再発
,
多剤併用療法
,
動脈硬化症-アテローム性
,
脳梗塞
,
血小板凝集阻害剤
,
頭蓋内血栓症
,
Cilostazol
,
Clopidogrel
,
二次予防
Keyword:
Aspirin
,
Blood Pressure
,
Drug Therapy, Combination
,
Cilostazol
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Clopidogrel
,
Recurrence
,
Brain Infarction
,
Secondary Prevention
,
Intracranial Thrombosis
,
Atherosclerosis
pp.667-671
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021216716
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<Headline>1 アテローム血栓性脳梗塞は主幹動脈のアテローム硬化病変を基盤とし、発生機序によって血栓性機序、塞栓性機序、血行力学性機序に分類される。2 日本で現在使用可能な抗血小板薬は4剤あり、それぞれの特性に応じた処方が望まれる。3 CSPS.com試験によってハイリスク脳梗塞患者におけるシロスタゾールの併用は、脳梗塞再発を軽減し、出血リスクはアスピリンやクロピドグレル単剤と同程度であることが示された。4 抗血栓療法における頭蓋内出血を予防するために最も重要なことは血圧管理であり、抗血栓療法中の血圧は130/80mmHg未満を目標とし、両側頸動脈高度狭窄や脳主幹動脈閉塞を有する症例では140/90mmHg未満を目標とする。
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