不整脈の治療は新時代に-一般臨床医が主役の新しい心房細動診療
《植込み型デバイス治療の最新知見》 植込み型除細動器の作動 生命予後に与える影響
栗田 隆志
1
1近畿大学 医学部循環器内科
キーワード:
抗不整脈剤
,
心筋収縮
,
電気的除細動
,
不整脈
,
予後
,
カテーテル切除術
,
植込み型除細動器
Keyword:
Anti-Arrhythmia Agents
,
Arrhythmias, Cardiac
,
Electric Countershock
,
Myocardial Contraction
,
Prognosis
,
Defibrillators, Implantable
,
Catheter Ablation
pp.83-88
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012118552
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・ICDの除細動ショックは致死的不整脈を有する患者の予後改善に大きく依存しているが、最近はICDのショックがもつ負の側面が指摘されている。・ショックは心筋細胞のCaイオンの動態に影響を及ぼし、心機能を悪化させると考えられている。・とくに心機能の低下したCRT-D患者を管理するうえで、ショックを回避させる設定の工夫はQOLのみならず生命予後を改善させる可能性がある。・抗頻拍ペーシングの活用や、作動までの待機時間を長く設定することはショックを回避する具体的な方法として重要である。・抗不整脈薬やカテーテルアブレーションとの併用もショックを低減させる有効な方法である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012