特集 日常診療でみる二次性心筋症・全身疾患関連の心障害
内分泌疾患と心障害
日高 尚子
1
,
伊東 伸朗
1東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
キーワード:
Cushing症候群
,
悪性カルチノイド症候群
,
褐色細胞腫
,
高アルドステロン症
,
甲状腺機能低下症
,
先端巨大症
,
心臓疾患
,
内分泌系疾患
,
副腎腫瘍
,
傍神経節腫
,
甲状腺中毒症
,
心筋症-たこつぼ型
,
Carney症候群
Keyword:
Endocrine System Diseases
,
Acromegaly
,
Adrenal Gland Neoplasms
,
Malignant Carcinoid Syndrome
,
Hyperaldosteronism
,
Hypothyroidism
,
Heart Diseases
,
Thyrotoxicosis
,
Paraganglioma
,
Pheochromocytoma
,
Cushing Syndrome
,
Carney Complex
,
Takotsubo Cardiomyopathy
pp.1579-1585
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2023064548
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<Headline>1 内分泌疾患では褐色細胞腫/パラガングリオーマ,甲状腺機能低下症/亢進症,先端巨大症,原発性アルドステロン症などが心障害を合併することが知られ,一部疾患ではホルモンの心筋への直接作用が疑われる.2 たこつぼ心筋症は,身体疾患や精神疾患を誘因に起こりうる一過性の心筋障害であり,褐色細胞腫/パラガングリオーマ,甲状腺機能異常,副腎不全などの内分泌疾患との関連が報告されている.3 背景にある内分泌疾患に気づくことで,心機能障害の治療,管理に寄与する可能性が高いため,心機能障害を呈する症例では病歴や身体徴候,検査所見より内分泌疾患を積極的に除外することが重要である.
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