胆膵疾患診療の最前線 難治疾患のよりよいマネジメントのために
胆膵疾患の症候・検査値からのアプローチ 胆膵疾患を疑う検査値異常
加藤 新
1
,
真口 宏介
,
高橋 邦幸
,
潟沼 朗生
,
小山内 学
1手稲渓仁会病院 消化器病センター
キーワード:
自己免疫疾患
,
腫瘍マーカー
,
膵炎
,
膵臓疾患
,
膵臓腫瘍
,
胆道疾患
,
胆道腫瘍
,
検査予測値
,
膵酵素
Keyword:
Biliary Tract Diseases
,
Biliary Tract Neoplasms
,
Autoimmune Diseases
,
Pancreatic Diseases
,
Pancreatic Neoplasms
,
Pancreatitis
,
Predictive Value of Tests
,
Biomarkers, Tumor
pp.401-405
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011130043
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●胆道疾患を疑う検査値異常としては、第一に肝機能異常があげられる。肝機能異常は、胆汁の流出障害を背景とする病態で生じる。●膵疾患を疑う検査値異常は、第一に膵酵素値上昇である。膵酵素は膵炎など炎症疾患のみならず、膵癌など悪性疾患でも上昇しうる。●膵・胆道癌の腫瘍マーカーは共通している。●個々の腫瘍マーカーの特徴を踏まえた、適切なコンビネーションアッセイで、正診率を高めることができる。●疾患の正しい診断には、検査値異常のみならず、適切な画像診断の施行と解釈が重要となる。
©Nankodo Co., Ltd., 2011