消化器内視鏡診療の進歩 パラダイムシフトへの胎動を覘きみる
ESDの開発と治療内視鏡における今後の展望
角嶋 直美
1
,
小野 裕之
1静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
キーワード:
胃腫瘍
,
食道腫瘍
,
大腸腫瘍
,
消化器系内視鏡法
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Esophageal Neoplasms
,
Stomach Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Endoscopy, Digestive System
pp.588-592
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011003821
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ここ10数年のあいだに、消化管腫瘍に対する内視鏡治療は目覚ましく様変わりした。過去の手術症例の病理学的な検討により、リンパ節転移のリスクのほとんどない早期胃癌の条件が明らかとなり、局所治療の対象となる胃癌症例が増加した。本稿では、現在主流となりつつある内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection:ESD)の開発と内視鏡治療の適応拡大について述べ、ESDの今後の進む方向について考察したい。
©Nankodo Co., Ltd., 2010