消化器内視鏡診療の進歩 パラダイムシフトへの胎動を覘きみる
新内視鏡画像分類と内視鏡診断の今後の展望
加藤 智弘
1
,
田尻 久雄
1東京慈恵会医科大学 内視鏡科
キーワード:
コンピュータ画像処理
,
紫外線
,
赤外線
,
染料
,
消化器系内視鏡法
,
分類
,
光学的断層撮影
,
電子内視鏡
Keyword:
Classification
,
Coloring Agents
,
Image Processing, Computer-Assisted
,
Infrared Rays
,
Ultraviolet Rays
,
Endoscopy, Digestive System
,
Tomography, Optical
pp.583-587
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011003820
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
現在汎用されている電子内視鏡はスコープ先端の半導体素子を通してデジタル信号が得られ、画像処理・解析が比較的簡便に行える特徴がある。この特徴を利用し、照射光や観察する波長域、またその画像解析・処理方法などにより、さまざまな内視鏡画像観察技術が開発され、いくつかは日常臨床の場で内視鏡観察として使用されている。この多くの内視鏡技術のうち、いくつかは以前は「特殊光」とも呼ばれていたが、現在は整理された新しい「画像強調観察(image-enhanced endoscopy:IEE)」として普及している。IEEを含めた内視鏡観察法は膨大な内容を含むが、本稿では全般的な解説を行うとともに、将来現場へ導入されるであろうその応用技術についても言及した。
©Nankodo Co., Ltd., 2010