発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010186385
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86歳男性。全身の疼痛を主訴に、血液検査にてCRPの上昇を認め、精査入院となり、大腸癌を合併したリウマチ性多発筋痛症(PMR)と診断された。大腸癌は手術適応と考えられたが、全身痛が強く自立歩行が困難な状態であり、術後のADL低下を考慮し、prednisolone 10mg/day内服による治療を開始した。そして内服開始後、筋痛は改善傾向を示し、自立歩行も可能となり、CRP値も低下した。そのため第35病日目に大腸癌に対し左半結腸切除術が施行された結果、術後は筋痛、筋力低下など症状の増悪を認めず、患者は第54病日目に軽快退院となった。尚、現在もprednisolone 5mg/day内服を継続中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010