高齢者のリウマチ・膠原病はこう診る 高齢者で頻度の高いリウマチ・膠原病:診断と治療各論
リウマチ性多発筋痛症・巨細胞性動脈炎
金城 光代
1
1沖縄県立中部病院 総合内科
キーワード:
Prednisolone
,
関節リウマチ
,
リウマチ性多発筋痛症
,
鑑別診断
,
生検
,
巨細胞性動脈炎
,
分類
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Classification
,
Polymyalgia Rheumatica
,
Prednisolone
,
Giant Cell Arteritis
pp.393-397
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015112950
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リウマチ性多発筋痛症(PMR)の診断はステップを踏むことが重要である.まずPMR症候群として捉え,類似疾患を除外する.PMRは,少量ステロイドに対する治療反応性が良好である点もその特徴である.高齢発症RAや傍腫瘍症候群が,PMR類似疾患のなかで頻度が高い.巨細胞性動脈炎の緊急症状は虚血性視神経炎による失明のほか,まれだが大動脈瘤や大動脈解離があげられる.巨細胞性動脈炎の診断には側頭動脈生検が必須であり,ステロイド開始後であっても積極的に行う.
©Nankodo Co., Ltd., 2015