発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003151746
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75歳男.咳嗽,微熱を認めていた.大腿と上腕から肩甲にかけての筋痛が生じ,突然左上方視野の欠損を自覚した.網膜分枝動脈閉塞症と診断され,ulokinaseを投与されたが,改善しなかった.その間筋痛は持続し,筋痛の精査目的に,入院となった.画像及び検査所見から,抗リン脂質抗体症候群を合併したリウマチ性多発筋痛症と診断し,prednisolonの投与を開始した.治療開始後,速やかに筋痛は消失し,血沈,CRPも正常化した.又,延長していたプロトロンビン時間も正常化し,投与開始1ヵ月後には,ループスアンチコアグラントも陰性化し,退院となった.しかし,治療後左上方視野欠損に,改善はみられなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2003