発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010186386
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70歳男性。患者は突然の右片麻痺、失語症を主訴に著者らの施設へ入院となった。発症3時間後の頭部CTでは異常所見は認められなかったが、心電図では心房細動がみられ、胸部X線では心拡大、心エコーでは左房内に血栓が認められた。以上より、本症例は心源性脳塞栓と診断され、血栓溶解療法を行ったところ、右片麻痺と失語症は著明に改善した。尚、第2病日目の心電図では3相脚ブロックのI型・II型が同時に出現し、更にI型からII型への移行が連続してみられたが、後日、頻拍の消失とともにこれらの脚ブロック型QRS波も消失した。
©Nankodo Co., Ltd., 2010