糖尿病診療の新時代 2010年代の展望
知らぬと損する検査方法 糖尿病診断基準・分類法の変遷と意義
富永 真琴
1
1みゆき会病院 内科
キーワード:
Glycosylated Hemoglobin A
,
糖尿病
,
糖尿病性網膜症
,
分類
,
基準値
,
近代医学史
,
空腹時血糖値
Keyword:
Classification
,
Diabetes Mellitus
,
Diabetic Retinopathy
,
Glycated Hemoglobin A
,
Reference Values
,
History, Modern 1601-
pp.29-32
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010082270
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糖尿病の診断は、持続性の高血糖を証明することがもっとも大事である。現在は、空腹時血糖値126mg/dl以上ないし食後血糖値200mg/dl以上を複数回確認できたら糖尿病と診断してよいし、75gブドウ糖負荷試験を行った場合は糖負荷後2時間血糖値が200mg/dl以上あったら糖尿病と診断してよい、とされている。HbA1cは過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映することが知られているので、これを診断基準に採用しようとする提案が最近、米国の専門委員会からなされた。現在、日本糖尿病学会の委員会では、これへの対応を慎重に検討中である。
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