発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184125
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ステロイドは膠原病疾患の治療において重要な治療薬であるが,その副作用としてもっとも高頻度であるのがステロイド誘発骨粗鬆症である.以下の点に留意して不必要なステロイドの投与や漫然とした投与は避け,2004年に策定されたステロイド性骨粗鬆症の管理と治療のガイドラインによるマネージメントの実践が必要である. 1)ステロイド薬投与後,早期に(3~6ヵ月以内)急激に進行する. 2)ステロイド薬投与量と相関するが,安全域はなく必発である. 3)骨質も低下し骨粗鬆化以上に骨折リスクが上昇する. 4)疾患活動性,高齢,臥床,機能障害,閉経,臓器障害などが骨粗鬆化を助長する. 5)ビスホスホネートによる骨折予防率が高い. 6)医原性の病態であり,医師の管理は責務である
©Nankodo Co., Ltd., 2006