発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009299275
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狭義の舌痛症患者16名を対象に、口腔カンジダ症に対する効果が確認されている抗真菌薬を投与し、その効果を検討した。抗真菌薬は第一選択としてitraconazoleを、第二選択としてmiconazoleを用い、16例中13例にitraconazoleを投与し、残り3例はmiconazoleを使用した。抗真菌薬の投与により、13例で舌の痛み(VAS値)の有意な低下がみられた。16例中13例において抗真菌薬投与後のカンジダ培養検査を行った結果、抗真菌薬投与前には8例でカンジダ菌が検出されたが、投与後にはこの8例中6例でカンジダ菌は消失していた。また、培養同様13例でカンジダマンナン抗原値の変化を検討した結果、投与後には11例でマンナン抗原値の有意な低下を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009