造血幹細胞移植の多様性に迫る 質の高い治癒を目指したアプローチ
造血幹細胞移植における薬物療法 移植後細菌感染症の予防と治療
太田 秀一
1
1札幌北楡病院 血液内科
キーワード:
抗細菌剤
,
好中球減少症
,
細菌感染症
,
術後管理
,
造血幹細胞移植
,
予防的抗菌剤投与
,
医薬品適正使用
,
術後感染症
,
菌血症
,
細菌薬剤耐性
,
血液培養
Keyword:
Blood Culture
,
Anti-Bacterial Agents
,
Bacterial Infections
,
Neutropenia
,
Postoperative Care
,
Bacteremia
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Antibiotic Prophylaxis
,
Drug Resistance, Bacterial
pp.246-250
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009299250
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造血幹細胞移植後早期は、敗血症の頻度が高く重症化しやすいため、発熱性好中球減少症(FN)時の血液培養や適切な抗菌薬選択による経験的治療が、その予後を左右する。世界的にキノロン系薬による予防投与が頻用されている一方で、耐性菌が増加しており、各施設における耐性菌の状況把握が必要である。各抗菌薬のpharmacokinetics/pharmacodynamics(PK/PD)に基づく合理的な適正使用によって、さらなる耐性菌の発生を抑制し、効果的な治療が可能となる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009