技術講座
多項目遺伝子パネルを使用した感染症検査
宮崎 博章
1
1平成紫川会小倉記念病院 感染管理部
キーワード:
細菌DNA
,
細菌遺伝子
,
抗細菌剤
,
細菌感染症
,
MALD質量分析
,
細菌培養
,
細菌薬剤耐性
,
血液培養
Keyword:
DNA, Bacterial
,
Genes, Bacterial
,
Anti-Bacterial Agents
,
Bacterial Infections
,
Blood Culture
,
Drug Resistance, Bacterial
,
Spectrometry, Mass, Matrix-Assisted Laser Desorption-Ionization
pp.989-995
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022301794
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◎MALDI-TOF MSの登場により、迅速かつ正確な菌種同定が可能となったが、薬剤耐性因子を判定するまでには至っていない。一方、遺伝子解析の進歩は目覚ましく、検査室レベルで多項目遺伝子パネルを用いて、菌種や薬剤耐性因子を数時間で検出することが可能となった。しかし運用に関しては、わが国ではまだ汎用されるレベルには至っていないと思われる。今回、当院で行っているVerigeneシステムを用いた血液培養対応について解説し、その有用性や問題点、今後の課題について検討する。
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