特集 歯科領域の薬物療法 薬を使いこなす"知識"と"ノウハウ"
歯科領域の感染症における予防・治療薬の考え方・使い方 歯科領域における周術期抗菌薬投与の原則と課題
古土井 春吾
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1甲南会甲南医療センター 歯科口腔外科
キーワード:
Amoxicillin
,
Clindamycin
,
口腔外科
,
抗細菌剤
,
細菌感染症
,
手術創感染
,
心内膜炎-感染性
,
投薬計画
,
診療ガイドライン
,
予防的抗菌剤投与
,
Amoxycillin-Clavulanic Acid
,
術後感染症
,
抗菌薬適正使用支援
,
口腔内細菌
Keyword:
Amoxicillin-Potassium Clavulanate Combination
,
Antibiotic Prophylaxis
,
Oral Surgical Procedures
,
Clindamycin
,
Anti-Bacterial Agents
,
Bacterial Infections
,
Drug Administration Schedule
,
Surgical Wound Infection
,
Antimicrobial Stewardship
,
Practice Guidelines as Topic
,
Endocarditis, Bacterial
,
Amoxicillin
pp.2277-2282
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020218330
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<Key Points>◎歯科領域における周術期抗菌薬は、口腔レンサ球菌などのグラム陽性球菌に対して抗菌活性が強いペニシリン系薬が第一選択になる。◎投与期間は単回から48時間までとし、投与量は治療量を用いる。◎感染予防効果を高めるためには、経口抗菌薬では手術の約1時間前、注射剤では切開の約30分前に投与を開始するのが望ましい。◎抗菌薬の耐性化を防ぐために、症例ごとに周術期抗菌薬が必要かどうかを判断し、不必要な投与を避けるよう努めるべきである。◎感染性心内膜炎の発症リスクのある患者に出血を伴う歯科処置を行う際は、処置前の抗菌薬高用量(単回)投与が推奨されている。
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