関節リウマチ診療update-これだけは知っておきたい知識とは?
《治療薬のPros & Cons》 MTX以外の抗リウマチ薬
一瀬 邦弘
1
,
川上 純
1長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座第一内科
キーワード:
Sulfasalazine
,
関節リウマチ
,
感染
,
消化器徴候と症状
,
発疹
,
Tacrolimus
,
抗リウマチ剤
,
Bucillamine
,
Mizoribine
,
腎機能障害
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Exanthema
,
Infection
,
Signs and Symptoms, Digestive
,
Sulfasalazine
,
Tacrolimus
,
Antirheumatic Agents
,
Renal Insufficiency
,
Mizoribine
,
Bucillamine
pp.594-600
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012181569
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・現在、関節リウマチの治療はmethotrexate(MTX)を中心とした経口疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)と生物学的製剤が治療の中心となっており、早期症例では寛解にいたる症例もみられる。・しかしながら、高齢者、間質性肺炎合併、腎障害合併などの症例ではMTXや生物学的製剤を使用できないものもあり、日常診療の中でしばしば治療方針に苦慮することがある。・bucillamine、salazosulfapyridineなどの経口DMARDsはMTXが使用できない軽症~中等度の疾患活動性のある症例に有用である。・tacrolimus、mizoribineは、エビデンスは少ないものの、用法・用量を工夫することで、MTX以外の薬剤として従来報告されていたもの以上の効果を引き出すことが可能な薬剤であると思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012