新時代の不整脈診療 突然死をいかにして防ぐか
薬物療法 使い方のポイント 静注用III群抗不整脈薬の使い方を知る
加藤 貴雄
1
1日本医科大学 内科学(循環器・肝臓・老年・総合病態部門)
キーワード:
Amiodarone
,
心室細動
,
頻拍-心室性
,
診療ガイドライン
,
治療成績
,
Nifekalant
,
静脈内投与
Keyword:
Amiodarone
,
Ventricular Fibrillation
,
Tachycardia, Ventricular
,
Treatment Outcome
,
Practice Guidelines as Topic
,
Administration, Intravenous
,
Nifekalant
pp.508-512
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008289960
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
心室頻拍/心室細動に対する薬物治療戦略が変わりつつある。ARREST,ALIVE両試験の結果を受けて欧米のガイドラインが改変され、amiodarone静注が第一選択に位置づけられた。わが国でも静注用III群薬として新たにamiodarone静注薬が市販され、これまでのnifekalantとともに臨床現場で的確に用いることができるよう、心室頻拍/心室細動治療ガイドラインの改訂作業が進められている。amiodarone,nifekalantともに、心室頻拍/心室細動に対してきわめて高い有効性を示すが、安全かつ効果的に用いるためには、それぞれの薬剤に関する十分な知識と臨床経験をもって、投与中は慎重に経過を観察する必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008