新時代の不整脈診療 突然死をいかにして防ぐか
突然死と不整脈の関連性 知っておくべきポイント 心不全管理の重要性を知る
芦原 貴司
1
1滋賀医科大学 呼吸循環器内科・不整脈センター
キーワード:
心室
,
心不全
,
心房細動
,
臨床試験
,
植込み型除細動器
,
多施設共同研究
,
突然死-心臓
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
心臓再同期療法
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Clinical Trials as Topic
,
Heart Failure
,
Heart Ventricles
,
Multicenter Studies as Topic
,
Death, Sudden, Cardiac
,
Defibrillators, Implantable
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
Cardiac Resynchronization Therapy
pp.452-458
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008289950
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心不全例の心房細動には、amiodaroneが洞調律維持にもっとも優れている。慢性心不全に対する心臓再同期療法の心房細動抑制効果は、明らかでない。慢性心不全の死因の約半数は、致死的な心室不整脈による突然死である。心不全例の心室不整脈には、amiodaroneやβ遮断薬の有用性が示されている。低心機能例では心臓突然死が多いため、生命予後改善には植込み型除細動器が有用である。慢性心不全に対する心臓再同期療法の心室不整脈抑制効果は、2年以上の長期観察により明らかとなった。心房細動および心室不整脈の抑制を目的とした心不全治療には、アップストリームアプローチも重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008