急性腎不全 AKIシラバス
内科医が知っておくべきAKIの主な病態 高齢者とAKI
永路 正明
1
,
加藤 哲夫
1福島県立医科大学附属病院 腎臓・高血圧内科
キーワード:
糸球体濾過率
,
急性腎障害
,
高齢者
,
早期診断
Keyword:
Aged
,
Glomerular Filtration Rate
,
Early Diagnosis
,
Acute Kidney Injury
pp.39-41
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008258122
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高齢者は、血清Cr値が正常であっても潜在的に腎機能が低下している。糸球体濾過値(GFR)は、「日本人向け改訂MDRD簡易式」を用いると推定できる。高齢者は脱水、感染症、薬剤投与、手術などのストレスで容易にAKIを発症する。高齢者のAKIの原因としては、脱水・虚血性腎障害、薬剤性腎障害、急速進行性糸球体腎炎、閉塞性腎症の頻度が高い。高齢者はAKIを発症しやすいことを考慮して、日常診療にあたらなければならない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008