急性腎不全 AKIシラバス
内科医が知っておくべきAKIの主な病態 AKIと心臓カテーテル検査、心臓手術
山本 博之
1
,
松村 泰志
,
武田 裕
,
北風 政史
1大阪大学 大学院医学系研究科病態情報内科学
キーワード:
術後合併症
,
心臓カテーテル法
,
心臓外科
,
腎臓疾患
,
急性腎障害
,
造影剤
,
コレステロール塞栓症
Keyword:
Contrast Media
,
Cardiac Catheterization
,
Cardiac Surgical Procedures
,
Kidney Diseases
,
Postoperative Complications
,
Embolism, Cholesterol
,
Acute Kidney Injury
pp.43-48
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008258123
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高齢化社会に伴って、狭心症・心筋梗塞などの動脈硬化性疾患は増加している。それらに対する経皮的冠動脈形成術・冠動脈バイパス術などの介入により、造影剤腎症、コレステロール塞栓症、心臓術後腎症などの検査・治療に関連する急性腎障害(AKI)が報告されており、それらが予後にも深く関与している。現時点では、薬剤介入による腎機能障害改善作用に関しては明白なコンセンサスはなく、保存的療法が主体であるので、これら病態に関するハイリスク群の同定・早期発見の重要性が注目されている。治療選択肢のないこと、短期予後や長期予後のいずれもわるいことより、これらの病態に対する認識をもつべく教育を進めるべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2008