ネフローゼ症候群 診療の新たな潮流 ネフローゼ症候群の治療
免疫抑制薬
神崎 剛
1
,
坪井 伸夫
,
大野 岩男
1東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科
キーワード:
Cyclophosphamide
,
Ciclosporin
,
ネフローゼ症候群
,
免疫抑制剤
,
Tacrolimus
,
Mizoribine
,
Rituximab
,
禁忌(治療)
,
Mycophenolate Mofetil
Keyword:
Rituximab
,
Cyclophosphamide
,
Immunosuppressive Agents
,
Nephrotic Syndrome
,
Mycophenolic Acid
,
Tacrolimus
,
Cyclosporine
,
Mizoribine
pp.739-744
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013356253
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一次性ネフローゼ症候群で使用されている免疫抑制薬のうち,現在,保険適用となっているものはcyclophosphamide(CPA),ciclosporin(CYA),mizoribine(MZR)の3剤のみである.いくつかの免疫抑制薬(とくにCYA)では血中濃度測定が可能であり,薬物治療モニタリング(TDM)が必要とされている.腎排泄性の免疫抑制薬では,糸球体濾過量の低下とともに血中濃度の上昇や半減期の延長がみられるので,腎機能低下時では服薬量を減らす必要があり,とくに生理的な腎機能の低下や脱水症状を認めやすい高齢者では注意が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013