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Internal Medicine Volume 101, Issue 2 （February 2008）

臨床雑誌内科 101巻2号（2008年2月発行）

治療可能な病態COPD　診療の実際と展望

COPDに特異的な薬物療法　長時間作用型抗コリン薬(tiotropium)によるCOPDの治療石井芳樹 ¹ ¹獨協医科大学呼吸器･アレルギー内科キーワード： Acetylcholine , Adrenergic Beta-Agonists , 気管支拡張剤 , 気道抵抗 , Cholinergic Antagonists , 呼吸困難 , 生活の質 , スパイロメトリー , 高齢者 , 運動耐性 , 吸入投与 , Tiotropium Bromide , 肺疾患-慢性閉塞性 , 長期投与 , 病態生理 Keyword: Tiotropium Bromide , Administration, Inhalation , Adrenergic beta-Agonists , Airway Resistance , Acetylcholine , Aged , Bronchodilator Agents , Dyspnea , Quality of Life , Spirometry , Exercise Tolerance , Cholinergic Antagonists , Pulmonary Disease, Chronic Obstructive pp.253-259

発行日 2008年2月1日 Published Date 2008/2/1

DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008110801

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文献概要
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気管支拡張薬の中でも抗コリン薬は、COPDにおける気管支拡張効果が高い。長時間作用型吸入抗コリン薬であるtiotropiumは、24時間以上持続的な気道拡張効果を有し、長期連用によっても効果が軽減することなく、定期的吸入療法に適している。気管支拡張効果として1秒量や最大吸気量を増加させ、エアートラッピングを改善する。労作時呼吸困難を軽減し、運動耐容能を延長させQOLの向上につながる。急性増悪減少効果や1秒量低下抑制効果も期待できる。β2刺激薬と比較し心血管系の副作用がないため、高齢者に対する長期使用という点からも、COPD治療薬の第一選択薬として有用性が高い。