分子標的療法時代の白血病治療 絨毯爆撃から狙い撃ちへ
化学療法時の合併症対策 化学療法開始前に必要な評価と対策
藤巻 克通
1
1藤沢市民病院 血液膠原病科
キーワード:
Creatinine
,
Doxorubicin
,
う蝕
,
加齢
,
肝機能検査
,
胸部X線診断
,
月経周期
,
B型肝炎表面抗原
,
抗腫瘍剤
,
心エコー図
,
心不全
,
白血病
,
副鼻腔炎
,
不妊症
,
Anthracyclines
,
Lamivudine
,
Creatinine Clearance
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Aging
,
Dental Caries
,
Creatinine
,
Doxorubicin
,
Echocardiography
,
Heart Failure
,
Hepatitis B Surface Antigens
,
Leukemia
,
Menstrual Cycle
,
Infertility
,
Liver Function Tests
,
Sinusitis
,
Radiography, Thoracic
,
Anthracyclines
,
Lamivudine
pp.283-286
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008003460
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心エコーを治療開始前に施行し、アントラサイクリン系抗癌薬の総投与量が心不全発症閾値を超えないように注意する。HBs抗原陽性キャリアの場合、HBウイルスの再活性化に備えてlamivudineによる予防が必要である。HBs抗原陰性でもHBs抗体やHBc抗体が陽性の場合は、HBウイルスの再活性化の可能性がある。感染巣スクリーニングとして、肛門周囲感染巣、齲歯、副鼻腔炎を評価しておく。化学療法により不妊になる可能性があるので、精子保存、卵子保存を検討する。高齢者では明らかな臓器障害がなくても、年齢やperformance statusに応じて、抗癌薬の減量を考慮する。
©Nankodo Co., Ltd., 2007