分子標的療法時代の白血病治療 絨毯爆撃から狙い撃ちへ
化学療法時の合併症対策 抗悪性腫瘍薬投与中の注意事項
衛藤 徹也
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1国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液病センター
キーワード:
患者コンプライアンス
,
抗腫瘍剤
,
白血病
,
Rituximab
,
Imatinib
,
Gemtuzumab
,
骨髄抑制
Keyword:
Imatinib Mesylate
,
Rituximab
,
Antineoplastic Agents
,
Leukemia
,
Patient Compliance
,
Gemtuzumab
pp.287-291
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008003461
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imatinib・rituximabに代表される分子標的抗悪性腫瘍薬が、血液腫瘍の領域でも臨床応用されてきている。腫瘍崩壊症候群は、今まで以上に注意を要する。rituximab・gemtuzumabなど抗体療法薬には、infusion reactionという特有の副作用がある。いずれも早期の注意事項が増えてきている。副作用は、骨髄抑制といくつかの薬物特有の副作用という比較的単純な構図から、より薬物特有の副作用が多くなってきており、それぞれをしっかり認識し、対処することがまず必要である。患者、家族に対して十分に説明し、同意を得たうえで治療を開始することが、今までと同様、非常に重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007