リウマチ治療の新時代 治療薬を使いこなす
関節リウマチ治療における最近のトピックス 悪性リンパ腫は炎症の結果か、治療の結果か?
當間 重人
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1国立病院機構相模原病院臨床研究センター リウマチ性疾患研究部
キーワード:
Methotrexate
,
関節リウマチ
,
リンパ腫
,
腫瘍壊死因子アルファ
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Methotrexate
,
Lymphoma
,
Tumor Necrosis Factor-alpha
pp.655-659
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007195253
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関節リウマチ(RA)における悪性リンパ腫(ML)の合併リスクは、一般人口よりも1.9~5.0倍高い。RAの疾患活動性が高いとMLの合併リスクが高くなるといわれている。methotrexate誘発性のMLがある。methotrexate誘発性のMLは、薬剤中止のみで治癒することがある。TNF阻害薬によるML発生リスクについては相反するいくつかの報告が出ており、結論にはいたっていない。TNF阻害薬など生物学的製剤のML発生リスクに関しては、現在行われているいくつかのコホート研究が、本邦独自の確度の高い結論を導き出すものと期待されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007