リウマチ治療の新時代 治療薬を使いこなす
内科医が知っておくべき関節リウマチの実地診療 生物学的製剤使用ガイドライン
小池 竜司
1
1東京医科歯科大学 薬害監視学
キーワード:
Methotrexate
,
関節リウマチ
,
生物学的製剤
,
薬物投与経路
,
薬物配合禁忌
,
薬物用量反応関係
,
診療ガイドライン
,
腫瘍壊死因子アルファ
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Biological Products
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Drug Administration Routes
,
Drug Incompatibility
,
Methotrexate
,
Tumor Necrosis Factor-alpha
,
Practice Guidelines as Topic
pp.607-611
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007195240
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関節リウマチに対する生物学的製剤の使用法や関連有害事象は、従来の抗リウマチ薬より複雑化した。生物学的製剤の適正使用を目的に、厚生労働省研究班が主体となって生物学的製剤使用ガイドラインが策定された。ガイドラインは、生物学的製剤の有効性を示すものではなく、有害事象の防止とハイリスク患者への注意喚起を主目的としている。生物学的製剤の使用に際して、感染症、悪性腫瘍の発生および高齢者や妊婦などのハイリスク患者のアウトカムに、監視を継続する必要がある。生物学的製剤の安全性は市販後監視活動によって確立されていくものであり、ガイドラインをそのよりどころとして利用することが期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2007