内科医のためのパーキンソン病診療
パーキンソン病に伴う非運動障害とその治療 Braak分類とパーキンソン病周辺症状
長谷川 一子
1
1国立病院機構相模原病院 神経内科
キーワード:
Parkinson病
,
分類
,
Lewy小体病
,
Synucleins
,
陽電子放射型断層撮影
,
PK-11195
,
シヌクレイノパチー
Keyword:
Classification
,
Parkinson Disease
,
Lewy Body Disease
,
Synucleins
,
Positron-Emission Tomography
,
PK 11195
pp.829-835
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007169034
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パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)では運動症状のみならず、感覚症状、自律神経症状、認知障害などさまざまな症状を認める。このため、PDは多系統疾患であるとの考え方もある。Braakの病期分類はPDの非運動症状が、発症以前から発症早期にみられることに対する理論的根拠として注目されている。ここではBraakのPD病理の捉え方と病期分類の紹介を行い、PDのBraakの分類からみた非運動症状の捉え方について述べた。Braakの仮説に対する批判もあり、解剖学的および神経病理学的問題点についてふれた。Braakの仮説はきわめて魅力的な仮説であるため、さらに実証的な検証が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007