内科医のためのパーキンソン病診療
パーキンソン病に伴う非運動障害とその治療 うつ症状 その頻度と治療方法
金原 禎子
1
,
武田 篤
1広南病院 神経内科
キーワード:
Monoamine Oxidase Inhibitors
,
三環系抗うつ剤
,
Parkinson病
,
Dopamine Agonists
,
Serotonin Uptake Inhibitors
,
抑うつ
Keyword:
Antidepressive Agents, Tricyclic
,
Depression
,
Monoamine Oxidase Inhibitors
,
Parkinson Disease
,
Serotonin Uptake Inhibitors
,
Dopamine Agonists
pp.826-828
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007169033
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パーキンソン病(PD)におけるうつは、頻度の高い非運動症状であるが、適切な評価法がいまだ確立されておらず、頻度は報告により一定しない。大部分は、大うつ病とは区別される気分変調性障害であり、意欲低下や自発性低下を主体とし、罪業感や自責念慮はまれである。残念ながら十分なエビデンスのある治療法は存在しないが、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が比較的多く用いられているほか、ドパミン受容体刺激薬(アゴニスト)などの運動症状治療薬にも、一定の抗うつ効果が示唆されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007