内科医のためのパーキンソン病診療
パーキンソン病に伴う非運動障害とその治療 認知機能障害の原因、頻度とその治療方法
水田 英二
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1国立病院機構宇多野病院 神経内科
キーワード:
Alzheimer病
,
抗精神病剤
,
抗Parkinson病剤
,
認知障害
,
脳幹
,
Parkinson病
,
Lewy小体病
,
Meynert基底核
Keyword:
Alzheimer Disease
,
Antiparkinson Agents
,
Brain Stem
,
Cognition Disorders
,
Parkinson Disease
,
Antipsychotic Agents
,
Lewy Body Disease
,
Basal Nucleus of Meynert
pp.813-815
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007169029
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認知症の頻度は4%から93%と、調査方法により差が大きく、平均40%といわれている。パーキンソン病に伴う認知症の原因として、アルツハイマー型病変、Meynert基底核変性、脳幹病変、大脳皮質Lewy小体の関連が指摘されている。パーキンソニズム発症後1年以内に認知症が出現した場合は「Lewy小体型認知症」、1年以後に認知症が出現した場合は「認知症を伴うパーキンソン病」と呼ぶ。治療は、抗パーキンソン病薬と抗精神病薬の微妙な調節が必要である。donepezilが有効なこともある。
©Nankodo Co., Ltd., 2007