脂質異常症 基本を踏まえた実践
こんな病態にはどうすべきか? 糖尿病・肥満・メタボリックシンドローム
井上 由加利
1
,
山田 信博
1筑波大学 大学院人間総合科学研究科内分泌代謝糖尿病内科
キーワード:
Clofibric Acid
,
LDL Cholesterol
,
運動療法
,
横紋筋融解症
,
危険因子
,
血糖
,
糖尿病
,
肥満
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
禁煙
,
メタボリックシンドローム
,
Ezetimibe
Keyword:
Ezetimibe
,
Blood Glucose
,
Clofibric Acid
,
Diabetes Mellitus
,
Exercise Therapy
,
Cholesterol, LDL
,
Obesity
,
Risk Factors
,
Rhabdomyolysis
,
Smoking Cessation
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Metabolic Syndrome
pp.92-95
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009072545
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糖尿病(DM)とメタボリックシンドローム(MS)は、動脈硬化性疾患のハイリスク群である。MSは、心血管疾患とDM発症のハイリスク群である。DM・MSともに、早期から厳格な血糖・脂質・血圧の管理を要する。DMやMSにおいては、small dense LDLやレムナントの存在もあり、動脈硬化が進行しやすい。脂質管理においては、まずLDL-Cを目標値に下げる。LDL-Cを低下させるには、動物性脂肪の摂取制限と、薬物はスタチンが有効である。DMでは、腸管からの脂質の吸収が亢進しており、ezetimibeも適している。高中性脂肪(TG)血症は、糖質制限、飲酒制限とフィブラート系薬が有効である。HDL-C低値には有酸素運動と、受動喫煙をも考慮した完全禁煙が有効である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009