小腸の炎症
その他の炎症性疾患 好酸球性胃腸炎
森山 智彦
1
,
江崎 幹宏
,
蔵原 晃一
,
松本 主之
1九州大学 大学院病態機能内科学
キーワード:
Steroids
,
抗炎症剤
,
鑑別診断
,
胃腸炎-好酸球性
,
小腸内視鏡法
,
アレルゲン除去食
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents
,
Diagnosis, Differential
,
Steroids
pp.177-180
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015186575
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好酸球性胃腸炎の診断には欧米の診断基準が用いられてきた.しかし,本邦において厚生労働省班研究における実態調査をもとにした診断指針が提唱されており,その有用性が期待される.一方,消化管壁への好酸球浸潤による浮腫性変化を主体とした本症の腸管病変は,内視鏡下に異常所見を拾い上げることが困難な場合があり,正常に見える粘膜からも生検組織を採取する必要がある.本症は,ステロイド治療に対する反応性は良好であるが,難治例では好酸球増多症候群の鑑別が必要となる.
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