特集 増えている大人の消化管アレルギー
好酸球性消化管疾患 好酸球性胃腸炎
沖本 英子
1
,
石村 典久
,
石原 俊治
1島根大学医学部附属病院 消化器内科
キーワード:
Steroids
,
抗炎症剤
,
鑑別診断
,
消化管内視鏡法
,
有病率
,
胃腸炎-好酸球性
,
組織診
,
アレルゲン除去食
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Steroids
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Prevalence
,
Eosinophilic Enteropathy
pp.957-963
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021278698
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<Headline>1 好酸球性胃腸炎は、寄生虫感染症や好酸球性多発血管炎性肉芽腫症など消化管への好酸球浸潤の原因となる疾患が存在しないにもかかわらず、消化管粘膜に多くの好酸球浸潤を伴う炎症が生じることで消化管の機能障害や器質的変化をきたし、腹痛や下痢などの症状を生じる疾患である。2 Th2型の過剰免疫応答が関与した慢性のアレルギー性疾患の1つと考えられている。3 ステロイドが有効であることが多いが、副作用や減量による再燃が問題となる症例も多く、安全性の高い治療法の確立が望まれる。
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