発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007076284
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37歳男性。患者は腹痛を主訴とした。精査にて急性膵炎と診断し入院となった。入院後、絶食、高カロリー輸液、蛋白分解酵素阻害薬、抗生剤、H2受容体拮抗薬の投与を行ったところ、症状は速やかに改善し、第26病日に退院となった。しかし、その後、camostat mesilate,famotidine、ベリチーム投与にて順調に経過していたものの、患者は全国展開となる営業開始当日を迎えるたびに急性膵炎の再発を2度繰り返した。急性膵炎は前回と同様の治療にて改善がみられたが、いずれも仕事上のストレスが原因と思われ、3回目の急性膵炎発症後は今までの食事指導、薬物療法に加え、仕事面でのメンタル指導を行った。その結果、現時点では経過良好である。
©Nankodo Co., Ltd., 2006