発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007076283
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64歳女性。患者は59歳時よりうつ病に対する治療中であったが、今回、意識障害、頭痛、食欲不振を主訴に著者らの施設へ入院となった。入院時、失見当識や注意障害、自発性低下、攻撃性などの精神症状が認められ、尿路感染症を契機として急性副腎不全によるショック徴候を呈していた。内分泌学的検査にて下垂体性副腎皮質機能低下症と診断し、ステロイド補充療法および甲状腺ホルモン剤投与を開始したところ、意識レベルは改善、精神状態の安定もみられ、経蝶形骨洞的下垂体腫瘍摘出術が施行された。
©Nankodo Co., Ltd., 2006