発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184139
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24歳男性.患者は39℃台の発熱,倦怠感を主訴に,著者らの施設へ入院となった.生活歴では海外渡航歴,ペット所有歴はなかった.入院時,消化器症状は認めず,血液検査で炎症所見を認め,画像所見では軽度の脾腫と回盲部のリンパ節腫大を認め,高熱に比し比較的徐脈傾向にあった.抗菌薬(PAPM/BP)の点滴投与を行うも高熱は持続し,血液培養検査の結果,Salmonella speciesが検出された.以上より,チフス型敗血症と診断し,LVFX内服投与を開始したところ,急速に解熱傾向を示した.その後,原因菌としてSalmonella panamaが同定されたが,感染経路は不明であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006