発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184140
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
96歳女性.患者は意識消失を主訴に,急性肺塞栓症の診断で緊急入院となった.入院時,軽度の炎症反応,凝固・線溶系の異常,低酸素血症を認め,腹部CTでは肝右葉を占拠する巨大嚢胞が下大静脈を圧排していた.ヘパリン,ウロキナーゼ投与とともに酸素投与,補液やカテコラミン,利尿薬で加療したが,徐々に循環動態が悪化し,第3病日目に死亡した.剖検の結果,巨大孤立性肝嚢胞に併発した下大静脈血栓症,急性肺塞栓症と診断された
©Nankodo Co., Ltd., 2006