発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184128
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膠原病に結核の併発頻度は高く,肺外結核が多い.関節リウマチの結核罹患率も,4~5倍高い.結核の診断には菌の同定が必要だが,画像検査やツベルクリン反応(ツ反)も重要である.近年,QuantiFERRONという新たな検査法が報告されている.抗結核薬の副作用,および副腎皮質ステロイド(ステロイド),免疫抑制薬などとの相互作用について熟知する必要がある.抗TNFα製剤を使用する場合,結核のリスクを問診,胸部画像検査,ツ反にて評価し,リスクのある患者はisoniazid(INH)などの予防投与が必要である.積極的な化学予防により結核の発症は減少するが,化学予防による多剤耐性結核菌の誘導,副作用などの問題も課題として残っている
©Nankodo Co., Ltd., 2006