発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184127
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膠原病・リウマチ性疾患に対するステロイド薬・免疫抑制薬・生物学的製剤による強力な免疫抑制療法はニューモシスチス肺炎(PCP)の発症リスクを上昇させる.PCPの予後改善には早期診断・早期治療が重要である.PCP早期診断のポイントは,自覚症状(咳・息切れ),低酸素血症の出現であり,PCPを疑った場合には,画像診断・菌体検出・DNA検出(PCR法)・血清(1→3)β-D-glucanなどを用いて診断を確定する.ST合剤,pentamidine使用時には,併用禁忌薬剤・薬物相互作用および重症な副作用の発現に注意する.PCP発症の高リスク患者では,ST合剤またはpentamidineの積極的な予防投与が有効である
©Nankodo Co., Ltd., 2006