発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184126
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糖尿病を発症しやすい素因があると,ステロイド内服にて糖尿病が誘発されやすい.病態の主体はインスリン抵抗性である.朝食前血糖値が良好でも日中や食後高血糖を認める.高血糖が顕著である場合,栄養状態が不良でやせを認める場合,感染症を併発している場合にはインスリン療法の適応である.毎食前の速効,または超速効型インスリンによる治療を基本とする.糖尿病患者にステロイドを使用すると,朝食前から高血糖を認めやすい.夕食前を混合型インスリンに変更するか,就寝前に中間型または遅効型インスリン製剤を追加する.耐糖能異常が軽度である場合,高齢者やインスリン頻回注射がむずかしい症例には経口血糖降下剤を用いることもある
©Nankodo Co., Ltd., 2006