展望
Behcet病の現状 2014
金子 史男
1
,
富樫 亜吏
,
野村 絵里香
,
中村 晃一郎
1脳神経疾患研究所附属総合南東北病院 皮膚科
キーワード:
Behcet症候群
,
外陰疾患
,
潰瘍
,
口内炎-アフタ性
,
紅斑-結節性
,
唾液
,
Heat-Shock Proteins
,
皮膚テスト
,
発疹
,
自然免疫
,
Toll-Like Receptors
,
口腔内細菌
Keyword:
Behcet Syndrome
,
Exanthema
,
Erythema Nodosum
,
Heat-Shock Proteins
,
Immunity, Innate
,
Stomatitis, Aphthous
,
Skin Tests
,
Saliva
,
Ulcer
,
Vulvar Diseases
,
Toll-Like Receptors
pp.13-18
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014140541
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Behçet’s disease(BD)の原因説はウイルス感染説,細菌感染アレルギー説,自己免疫説,公害説などがあり,いまだ定説はないが免疫遺伝学的背景に6 chromosome短腕のHLA-B51遺伝子を60%以上の患者が有する.一般にBDの診断は本邦では厚生労働省研究班の診断基準(2003年改訂)が使用されており,また国際診断基準(1990年)がある.両者の相違は,前者では皮膚・粘膜・眼症状の臨床症状が重要視されており,いわゆる特異反応とされる「針反応」(pathergy test)が診断の参考とされている.しかし,後者では臨床症状はもとより,「針反応」は診断基準の1つとして重要視されている.(「はじめに」より)
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