発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184113
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抗リン脂質抗体症候群は,動静脈血栓症や習慣流産,胎児発育不全などの妊娠合併症の臨床症状に伴い,抗リン脂質抗体が血中に証明される自己免疫性血栓性疾患と定義される.ほかの血栓性疾患と比べて特徴的なことは,動脈血栓を起こす点であり,動脈血栓症の90%以上は脳血管障害が占める.てんかん,舞踏病,多発性硬化症様神経症状,精神症状が脳梗塞病変と独立してみられることもある.高率に再発することから,再発予防を目的とした抗凝固療法,抗血小板療法が重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006