発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006131503
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僧帽弁閉鎖不全症の外科治療は人工弁置換術と弁形成術の2種類あるが,弁形成術のほうが手術リスクが少なく,予後,QOLもよいため第一選択となり,適応のタイミングは「弁形成が可能かどうか」によって異なる.弁形成が可能かどうかは,「根治的な弁形成が可能かどうか」と捉えられるべきである.病変が後尖中央の逸脱のみであれば,根治的な弁形成の可能性は非常に高い.広範囲後尖,前尖,両尖逸脱については外科医,施設の経験と成績によって異なってくる.早いタイミングで行われた弁形成術の成績は良好である.弁形成術の遠隔成績は,前尖逸脱も含め,良好な成績が報告されている
©Nankodo Co., Ltd., 2006