発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006127547
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65歳男.糖尿病,高血圧で通院中であった.起床時より突然両下肢が動かないことに気がつき,入院した.高血圧以外には異常を認めず,心房細動を含め不整脈は認めなかった.上肢の筋力は正常であったが,下肢は両下肢とも弛緩性の麻痺が存在した.Babinski反射は両側陽性であった.下肢の振動覚は中等度低下した.軽度の貧血と慢性腎不全を認めた.頭部MRIでは右の内包後脚および左の中心前回および中心後回に多発性の新鮮な梗塞を認めた.頭部精査で右の内包後脚および左の中心前回と中心後回に多発性の新鮮な梗塞を認めた.これが原因と考え,aspirinおよび補液による治療を継続した.徐々に軽快し退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2006